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鉄道の旅

北京から甘粛省・嘉峪関へ。

飛行機で行けば、半日もかからないところを

あえて鉄道で2泊3日かけて進む。

鉄道の旅は贅沢である。

ただ、金額的にはきわめて安い。

寝台上段で約1万円。

ただ、チケットを手に入れるのには苦労した。

北京駅で地元民に混じって購入。

当時2001年はの北京は、まだ「並ぶ」という習慣がついている人はいなかった。

慌しい出発

北京西駅までの道が渋滞しており、出発10分前に当着。

慌てて列車に飛び乗る。

20時20分、列車は予定通りに、出発。

ほっとするが、写真を全く撮っていなかった事を少々後悔する。

そして、お腹がすいてくる。

休憩

平原地域を走っていたが、徐々に遠くに山が見え、

そして、ついには崖に挟まれた地をひたすら進むようになる。

宝鶏を過ぎれば、河西回廊を実感できる。

景色は地図どおり。

両側の車窓には山が近づいている。

少しずつだが変わっていく風景をのんびり眺めていられる。

ラーメンの香りに

皆、思い思いに車内で過ごす。

しかし、誰かがカップラーメンを食べ始めると、

つられるかのように食事を始める人で賑やかになる。

においが空腹を呼ぶのか、

それとも、奪い合いか。

そう、お湯は全員がお茶を飲み

カップラーメンを食べるだけの量はない。

でも、それは間違いのようだ。

カップラーメンを食べていたら、

下段のベッドの方にソーセージをもらった。

車内は戦場ではない。

口火を切るのは、やはり子供・・・

中段の子供が何か言ってくる。

わからない。

ペンと紙を渡すと

「ロ多ロ拉A梦」

と書き、横にドラえもんの絵を書く。

なるほど。

そして、日本の国旗を書いてくる。

うなづく。

そして子供が「ジーベンレン!」と大声で言うと・・・

ここから始まる。

「俺の時計は日本製だ」

「家に帰ればプレステがある」

「お前は酒井法子を見たことがあるか?」

などなど。

車内の人が次々と話(自慢?)しに来る。

そして、そのまま夜は宴会。

しかし、22時には消灯。

翌朝、目的地に着き、列車を降りる。

楽しい思い出が、次につながる。

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列車は烏魯木斉行き

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翌朝10時半、西安到着

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宝鶏を過ぎると
窓からこのような光景が

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思い思いにすごす

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この子が仲介役に

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朝8時半
嘉峪関到着